「廃材を利用したセクション作りからSDGsを考える」
“ー21世紀の真っ只中を生きる我々は、地球環境の様々な問題に直面し、そして今まさに選択の時が来たと言えるだろうー”
これまで人類が起こしてしてきた数々の技術革新やエネルギー革命などを経て、現代に生きる我々は便利で快適な生活を享受してきました
なんたって誰もがポケットのなかに、人工知能を備えた小型のコンピューターを忍ばせる時代なのだ!
しかし、自分達の快適さのみを追い求める時代は終わりを迎え、文明存続の為にそれまで過負荷を与え続けてきた地球環境にも目を向ける必要が出てきたのである
そこで人類は「持続可能な開発目標」として17の国際目標を掲げるに至ったのだ
これが最近ニュースやらなんやらでやたらと耳にする「SDGs」というやつ
そんなわけで、2030年も2040年もスケートボードを楽しんでいたい我々ハイボルは、ハイボルなりにSDGsに貢献できることは何か?を考え、その結果本来ならば捨てられてしまうはずの「廃材」を利用したセクション作りを思いつきチャレンジしてみました
廃材を利用したセクション第一弾として作成したのは「マニュアル台」!
このマニュアル台を作るにあたりいろいろとわかった事もあったので、リポートしていきます!
[木製パレット提供]
セクション作りに利用した物!
今回廃材としてフォーカスしたのは、フォークリフトで荷物を運搬するときに使われる「パレット」である
パレットには金属製や樹脂製、木製などさまざまな物がありますが、今回使うのは木製のパレット(いわゆる木パレ)になります
木パレは(恐らく安価なため)多くの場所で利用されていますが、パレットとして使用された後、屋外に雨ざらしで放置されただ朽ち果てるのを待つだけの状態の物も、よく見かけます
現在はコロナ禍の影響によるウッドショックでホームセンターなどでも木材全般の価格が高騰しており、放置されているこの木パレを再利用することが出来るのならば、かなり有用な資源だといえるでしょう!
木パレを再利用して分かったのは・・・
ただし…
・・・とまぁ、今回木パレを利用して実際にセクションを作ってみたわけですが、木パレを再利用するにあたっての課題やコツ?みたいなのも見えてきたので事項で紹介していきます
木パレを利用したセクション作り
マニュアル台は、このような手順で製作しました。
2.分解
3.木材カット
4.組み立て
5.塗装
6.完成
木パレの入手
入手方法は、できる人なら木パレを持て余していそうな業者を、直接あたってみるのが良いかもしれません
しかし、大体の人にとっては直接交渉はやはりハードルが高いと思いますので、「ジモティー」のような無料掲示板を利用して提供してくれる人を探すのがオススメです。
実際にスクールで利用した様子は、こちら!
[記事準備中]
それから重要なのが、「パレット選び」です!
あまり風雨にさらされ続けていたパレットだと腐食していたりもろくなっていたりして、入手できても最悪セクション作りに利用できない場合があります。
可能であれば、できるだけ雨が当たらない場所に保管されていたパレットを選んで提供してもらうのがベスト!
分解
今回作るセクションは、土台部分と天板も全てパレットのみを使って作る「100%パレット再利用セクション」にするため、木パレを一度分解して使う事にしました。
※ちなみに今後キッズスクールなどでも使っていく予定なので、安全面を考慮し釘を全て除く方向で作っています
「一度分解して・・・」と簡単に書きましたが、この作業が結構大変!笑
というのも木パレを構成しているいくつかの角材はクギで打ち付けられて留まっているのですが、このクギがめっちゃ長くて全然抜けなーい!
バール等を使ってクギを抜こうとすると力が集中して角材が割れてしまうので、角材と角材の隙間に別の角材を挿し込んでテコの原理で剥がしていきます。
でも・・・
テコを使った分解の方法をもってしても、角材の割れはどうしても起きてしまいます
木材カット
分解して取り出せた角材からマニュアル台の骨組み部分と、天板となる部分の寸法を考えてカット、長さを整えていくのですが・・・
パレットから取り外した角材はそれぞれ厚みや幅がバラバラで、そのまま適当に組み立てると天板などもガタガタで不揃いになってしまいます。
カットする前に厚みや幅である程度角材を揃えておいてパーツ配置を考えてからカットすると使いやすくなるのですが、正直ここが木パレ再利用で一番面倒なところでした
「分解作業で割れてしまった部分」や「木材の痛みの激しい部分」は使えないので、カットしてしまいましょう!
組み立て
カットの終った角材どうしをビスで固定して、マニュアル台の形に組み立てていきます。
組み立てている段階で、不揃いの角材ゆえにはみ出てしまった部分なども、この段階でカット
一通り組み立てた後、平らな場所に設置してみてガタつきなどが無ければ組み立て作業はOK
ガタついたりする場合はマニュアル台の足の長さのバラつきが原因なので、カンナ(ハシモトじゃない方の)等を使って長さを整えてあげましょう!
組み立て後に塗装をしないのであれば、これにてマニュアル台は完成になります!
塗装
無塗装のままでも十分マニュアル台として遊ぶ事ができるのですが、塗装をしてあげる事で防腐と、表面の保護になるのでセクションが長持ちするのでオススメです。
なにより配色によって、セクションをオシャレに着飾る事ができますよ!
ちなみに、今回僕らはセクションの塗装に「油性ウレタン塗料」を選択しました!
ウレタン塗料は厚塗りがしやすく、耐久性、耐水性に優れています
また木目を活かしたツヤ感が出せるので、高級家具のような雰囲気が出せてオススメです!
完成
塗装が完全に乾いたら、マニュアル台の完成です!
僕らはマニュアル台の片側にL字アングルを取り付けて、グラインドで遊べるようにしました!
※L字アングルはセクションの長さに合わせてホームセンターでカットしてもらいましたよ〜
マニュアル台の遊び方はこんな感じ
結論、木パレを再利用したセクション作りは有りか!?
という訳で今回の記事は、
廃材を利用した「マニュアル台」DIY
をレポートしました!
規格もサイズもバラバラな木製パレットを分解して取れる木材は、やはり規格・サイズはバラバラ・・・
木材ゆえに切ったり削ったりなどの加工は簡単ですが、組み合わせて使うのには苦労します。
では、木パレ再利用は無しなのか…
これははっきり言って、“あり”だと思います。
入手方法によっては格安で、運が良ければ無料で手に入れられるのは、ウッドショックのこの時代ではかなり有り難いハナシではないでしょうか?
そして木パレ再利用の一番の価値は、本来捨てられてしまう廃材を利用するというところにあります。
木パレを使ってセクションを作ることがどれほど環境に優しいかはわかりませんが、物を無駄にしない、活かせるものは再利用する、という意識が大切なのではないだろうか?
そう「できることからコツコツと!」です
廃材を再利用したセクション作り、是非皆さんもマネしてみてください
スポーツメディア「ULTRA SPORTS」様でも、廃材パレットDIYについて執筆しました。
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