初心者スケーターにとって憧れのトリックのオーリー
フラットで進みながらオーリーの動作ができるようになったら、次はオーリーを使って物を飛び越える「物越え」にチャレンジしてみましょう!
せっかくなら、ただ飛べるだけでなく、色々な物をオーリーで飛び越えたいですからね!
物を飛ぶ為には、
・しっかりとしたテールヒット
・身体ごと飛び上がる
・ノーズの擦りあげ
が特に重要となってきます
まずは、10~30センチ程度の小さな障害物が飛べるようになることを目標に練習していきましょう!
こちらの記事では、
・フラットでオーリーが飛べる人が、物越えを出来るようになるまで
を解説していきます。
[やりすぎ完全解説]
[TRICK VIDEO]
スケーターレベル★★
・応用度 4
・憧れ度 3
・パンチ度 3
・映え度 2
・爽快感 3
習得しておきたいトリック・スキル
How To オーリー
・スタンス
ノーズ側の足(前側)は、前のトラックを止めているビスの少し手前あたり。
テール側(後ろ側)の足は、通常のオーリーと同じようにデッキのテール部分の先端付近に置きます。
・ノーズ側の足は、小指の付け根付近を使ってデッキを擦り上げる動作
・テール側の足は、親指の付け根の膨らんだ部分(母指球)を使ってデッキを弾く動作
を行います。
その為、ノーズ側の足の小指の付け根とテール側の足の母指球の両方が、”デッキの中央のライン上”に来るようにスタンスをとります。
・上体の向き
肩とデッキは平行
上体が前方向に開いていると、オーリーをした時にデッキが左右にブレてしまいます。
キレイなオーリーにならないので、注意しよう!
目線は足元に落し過ぎていると踏み切りのタイミングが取りづらいので、軽く進行方向に向けておきます。
飛び越える対象物との「距離感・踏み切りのタイミング」が計れたら、足元に視線を落としても大丈夫です。
オーリーの動作
1.プッシュで加速を付ける
2.スタンスを整えながら、飛び越える対象物の位置を確認する
3.膝を曲げ、腰を落として飛び上がるための姿勢(タメ)を作る
4.自分自身の体が高くジャンプできるように、上体から伸びあがる
5.体が伸びあがりきる瞬間にテールをすばやく鋭く弾きながら、自分自身も高くジャンプする
6.立ち上がってきたデッキを、ノーズ足で地面と平行になるように引っ張るように擦る。
7.デッキを平行に整えると同時に、寝かせていた足首を戻し、浮き上がってきたデッキを足裏で受け止め、着地の姿勢を作る
8.地面に着くまでの間にデッキと足が離れないよう膝を伸ばしながら軽くデッキを抑え込み、4輪で着地する
9.膝のクッションを使い着地する
練習方法
初めての物越えチャレンジでは、2つのオススメ練習方法があります!
HVSBの初心者スケーターのゆーた君も、初心者オーリーチャレンジ企画で実践している練習方法です!
是非、参考にしてみてください!
低めの物からトライしよう
まずは、引っかかっても怖くないような低めの物を飛ぶ練習がオススメです。
細い棒やロープなんかが丁度良いと思います。
「いくら何でも低すぎじゃない?」
と思われるかもしれませんが、低い物であっても踏み切りのタイミングを計ってオーリーをする必要がでてくるので、何もない場所でのオーリーよりも難易度があがります。
踏み切りのタイミングが掴めてきたら、徐々に飛ぶ物を高くしていきましょう。
幅跳びにチャレンジ
ノーズ足をしっかりと使い、
「擦りあげ&デッキコントロール」
を覚えることでオーリーの形を固めていきましょう。
そこでおすすめなのが「幅跳び」です。
幅のある物をオーリーするにはスピードももちろん必要ですが、”滞空時間”の長さも重要となってきます。
オーリーでの滞空時間を伸ばすには、
・ノーズ足の擦り上げ
・浮かせた身体にデッキを引きつけるデッキコントロール
をしっかりと行う必要があります
まずは長さ30センチ程度で、高さの低いものから飛び越える練習を取り入れてみてください。
慣れてきたら、徐々に幅と高さを伸ばしていきましょう!
コツ・ポイント
フラットでオーリーが出来る→物越えに挑戦
ここも、初心者の方にとっては大きな壁となります。
7つのコツ・ポイントを挙げるので、是非参考にして下さい。
アプローチのスピード
オーリーに入る前のアプローチのスピードは、とても重要です。
飛び越える物に向かってプッシュをするのですが、極端にスピードが遅いとそれだけ滞空時間の長いオーリーをする必要があるため難易度があがってしまいます。
最初は恐怖を感じないくらいでいいので、ある程度の助走をつけて物越えにチャレンジしましょう。
踏切のタイミングを早く
物を越える際の踏切のタイミングが、とても大切です。
テールを弾いたデッキは、ノーズ→テールの順に浮きあがってくるのですが・・・
テールが浮きあがる前に対象物に当たってしまうと、オーリーで飛び越えることはできません。
テールの高さがピークに達するまでの時間とアプローチの速度を考えると、飛び越える対象物の高さが増すほど、より早いタイミングで踏み切る必要が出てきます。
テールをしっかり弾く
物越えに限らずですが、やはりテールヒットはポイントです。
オーリーでは、ノーズ足での擦りあげももちろん重要ですが、前提としてテールがしっかりと弾けていないと高さを出す事は不可能です。
ノーズ足での擦りあげに意識が行きがちですが、テールの弾きがおろそかにならないように注意しましょう。
どうしても擦りあげとテールの弾きの動作二つがうまくいかないという方は、まずはテールがしっかり弾けるようになることから練習していきましょう。
テールを弾く位置を安定させる
テールヒットする位置を毎回決めておくことが重要です。
テールを弾くとき、テール側の足を置く位置が毎回違うと弾きのタイミングや力加減まで変わってきてしまいます。
テール足を置く位置は人それぞれなので正解はありませんが、ある程度弾きやすい位置を見つけたら、意識しなくても自然と毎回同じ位置にテール足がくるように身体で覚えていきましょう!
重心の位置に注意
身体の重心をかける比率は、オーリーの肝と言えます。
テールをしっかりと弾こうと意識するあまり重心がテールに寄り過ぎていると、ノーズ足が浮いてしまいノーズの擦りあげやコントロールがうまくいきません。
重心の位置はデッキの中心か少しノーズ寄りをキープし、しっかりとノーズ足に力が入れられるようにしましょう
腰を浮かせる
オーリーの際は、デッキだけでなく自分自身も一緒にちゃんと飛ばないといけません。
どんなに上手にテールが弾けていても、自分自身の身体がしっかり飛び上がっていなければオーリーで高さを出すことはできません。
飛び上がった時の腰の位置の高さでオーリーの限界が決まってしまうので、オーリーの”高さ”がでなくて悩んでいる人は1度誰かに自分のオーリーの動画を撮ってもらい、自分の腰の位置をチェックしてみると良いと思います。
一連の動作をスムーズに
「テールを弾く」→「ノーズを擦りあげる」→「身体にデッキを引きつける」
といった動作一つ一つをバラバラに考えていると、デッキが浮き上がろうとするエネルギーを押さえつけてしまいます。
そこで重要なのが、「力を受け流すイメージ」です
テールを弾くことで生まれたデッキが浮き上がろうとするエネルギーをノーズ足に感じながら前方上方向に受け流すことを意識して、一連の動作をスムーズに行いましょう。
ワンポイントアドバイス
オーリーで物を飛ぶ時は、オーリーの動作に加えて安定したアプローチと踏切りも重要となります。
柔らか過ぎるトラックでは、飛び越える対象物に向かうアプローチの段階でバランスを崩してしまい、踏み切りのタイミングが取りにくくなってしまいます。
もし足回りが不安定だと感じているのであれば、使っているトラックの”セッティングの見直し”をしてみるのも1つの手です。
1番簡単なのはキングナットを締めて稼働を狭めてあげることですが、それでもまだ不安定なのであればブッシュの交換や、トラック自体を安定感のある物(可動域が狭めの物)に交換してみるのも良いでしょう。
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