今回は、
こちらの記事の
・作成方法のコツ
・制作過程での苦悩・失敗談
をまとめたものです。
是非最初にそちらの記事を、読んでみてください!
作り方のポイント
今回作成したフォールディング(折りたたみ式)のセクション。
作るのは初挑戦だったのですが、やはり通常の常設のセクションを作るよりも難易度は高かったです。
また丁番などの金具類のパーツ点数がどうしても増えるので、作成費用も少しあがります。
ここでは、実際に作りながら感じたコツやポイントなどを書いていきます。
ショップの木材カットサービスを利用する
ホームセンターなどの木材コーナーで材料を調達するのですが、そのままではサイズが大きく運搬や車への積み込みも大変です。
そんな時は、ホームセンターの木材カットサービスを積極的に活用しましょう。
僕らは電動丸ノコを所有しているので骨組みとなる1☓4や垂木は持ち帰って自分達でカットしたのですが、天板に使用した合板などはそのままではどうしても運搬が厳しかったので、お店でカットをお願いしました。
電動丸ノコなどの電動工具を持ってないのであれば、骨組となる1☓4と垂木もカットしてもらうと、その後の作業が劇的に早く・楽になります。
骨組みに1☓4材を使用して軽量化 垂木を入れて強化
骨組みを作るのに2☓4や1☓4を使う事が多いと思います。
今回はできるだけ軽量化を目指して、1☓4の方を使用し骨組みを組みました。
また人が乗っても壊れることのない十分な強度を持たせるために、横板を入れています。
骨組みを防腐も兼ねてペンキ(水性)で塗装
天板以外の部分、特に地面からの距離が近い骨組み部分に防腐のためのペンキを塗りました。
完成したセクションが雨などで濡れない場所で保管できるなら、基本的にはペンキを塗らなくても大丈夫です。
防腐処理を施してあげると、
・セクションを長持ちさせる事ができる
・カラーリングによって個性を発揮することができる
こんなメリットがあります。
今回骨組み部分をダークブラウンカラーに塗り、明るい色の天板部分との色の対比により
“ブルックリンスタイルのマニュアル台”
をイメージしてみました。
このあたりは完全に自己満の世界ですね!
せっかくセクションを作るなら、是非カラーリングでも遊んでみてください。
あなただけの「映えるセクション」を作ることができますよ!
Lアングルのビス止め
天板の端の部分にメタルラックのLアングルを取り付けて、グラインドトリックもできるようにしています。
Lアングルには既に穴が開けられており、ビスなどを使って比較的簡単に天板に固定することができます。
しかしそのままビスを打って固定してしまうと、どうしてもアングル表面よりビスの頭が出っ張った状態となってしまいます。
これがグラインドトリック中に引っかかる原因となり、ほんのちょっとの出っ張りだったとしても実際にセクションを使用していると結構気になってしまうものです。
ここでLアングルを取り付ける前にひと手間!
1.アングルに開いている穴はあえて使わず、金属用ドリルで新しくビス穴を開けます。
2.ビスの頭の径より少し大きい径のドリルに付け替え、先程のビス穴の入口をざぐって広げます。
3.完全に貫通させないように気をつけながら少しづつ削ってはビスを通して、頭が埋め込まれるところまで削ります。
ちょっと面倒くさい作業なのですが、こうすることでグラインドトリック中にビスの頭によるひっかかりを完璧に防ぐことが出来ます。
底面にゴム板を貼る
セクションの底面部分にゴム板を貼って、底面丁番が直接地面に触れないようにしました。
こうすることで、使用中セクションがズレないようになっています。
ただ今回は折りたたみギミック付きなので、全面にゴム板を貼り付けてしまうときれいに閉まらなくなってしまいます。
そこで折りたたんだ際にゴム板が重ならないように、互い違いに配置してあります。
バランスの良い位置に取手を取り付ける
持った時に片側に偏らないよう、バランスの良い位置に取手を取り付けます。
ぱっと見で真ん中あたりに取手をつけても良いのですが…
左右のバランスをみて取手をつけてあげることで、実際に手に持ったときの持ちやすさがアップします。
1.パイプなど棒状の物を置いて、その上にたたんだマニュアル台を置きます。2.左右への倒れを見ながら微調整し、マニュアル台の重心の位置を探します。
3.金具などを付けた事によって、重心が真ん中ではない事がわかると思います。
あとは重心付近に取手を取り付けて、完成です。
作成中の失敗談や苦労した点
今回は新しい試みを取り入れたり、折りたたみ式というギミック付きでセクションを作成しました。
ここでは、実際に作りながら悩まされた失敗談や苦悩などを書いていきます。
金具などのパーツ選び(丁番、取っ手、パッチン錠)
フォールディングの肝である開閉の動きを左右するのが丁番なのですが、
正直この丁番選びにはかなり悩まされました!
通常の丁番は構造上、どうしても軸部分が出っ張るためセクション展開時に地面との接触が避けられません。
いろいろと試行錯誤したのですがピッタリと折りたためて、開いた時にも段差ができないようにすることは不可能でした。
恥ずかしながら、マニュアル台を組み立てて丁番を取り付ける段階になって初めてその問題に気づきました。
手元にある丁番が、使用出来なかったんです!
そのため一度購入した丁番の取り付けを諦め、理想となる動きの丁番を再び探す必要がでてきてしまいました。
インターネットで丁番を探し回ったところ見つけたのが「ミシン丁番のダブルジョイント」です。
フラップ丁番やテーブルヒンジフリップトップなど呼び名はいくつかあるようですが、
このタイプの丁番無くしては今回のフォールディングマニュアル台の作成は不可能だったと言えるでしょう。
また取っ手については、完成したマニュアル台の重量を持ち上げるのに十分な耐久性があること、また持ちやすい物を選ぶことが重要となります。
天板に使用 OSB合板とMDFの併用
BOXやマニュアルといったセクションの天板の部分には、コンパネ材を使う事が多いと思います。
僕たちも過去何度かセクションを作ったときには、天板にコンパネ材を使用してきました。
しかし、今回は試験的に別の素材を使ってみようということで「OSB合板」を使い、マニュアル台の形を組み立てました。
試しに使ってみたのですが、ここでまた問題が…!
木材を樹脂材で固めた集成材のOSB合板は剛性が高く、たわみずらいのですが、衝撃に弱くスケートボードが打ち付けられるとボロボロと端から崩れてしまう事がわかったのです。
そのためOSB合板はそのまま骨材として使用し、上からMDF材を打ちつけて使用することにしました。
MDF材は、OSB合板と同じように木材を集成して固めた合板なのですが
・OSB合板よりも密度が高い
・摩擦に強いことから、OSB合板の上に重ねることによる強度アップを期待
これらの理由で天板として新しく採用しました。
またMDF材は安価であるため、マニュアル台を使用する中で天板が傷んできたら気軽に張替えできるというのもメリットです。
丁番についてが一番苦労した
初めての折りたたみセクション作成ということで、丁番を使ったのも今回が初めてでした。
当初は、ただ丁番を付けるだけで簡単に折りたためるようにできると思ってたのですが、普通の丁番では思っていたような開閉ができなかったりと・・・
丁番関係が1番悩みました。
やっとの思いでAmazonで理想の丁番「ミシン丁番ダブルジョイント」を見つけても、取り付けにも一苦労。
2分割にして作ったマニュアル台に丁番を取り付けて連結させるのですが、
きれいに折りたためてなおかつ真っ直ぐ広げられる位置を決めるのが非常に難しかった。
一度ビス止めしたのですが、たたんだ時にきれいに重ならなかったため丁番の取り付け位置の微調整が必要となりました。
セクションDIY企画第1弾は、大成功
制作過程の苦悩はありましたが、肝心の使用感を一言で言えば
“最高の出来栄え!”
MDFは安価で張替えも可能なので、傷んできたら補修できるのもDIYセクションのメリットです!
今回使った材料や作り方を参考にしていただければスムーズにセクションを作ることができると思います。
是非皆さんも、フォールディングセクション作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
今後セクションDIY企画では、バンクやボックスなんかも作っていけたら良いと考えています。
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