自作スケートワックスの実践編です。
自作をするメリットは、[スケートスポット開拓者の為の”自作スケートワックスのすすめ“]を是非ご覧ください。
準備
スケートワックスを作るうえで必ず必要となるのが、キャンドルの材料であるロウです。
店で簡単に手に入る既製品のキャンドルを溶かして作る方法が最も手軽で一般的です。
しかし今回は、キャンドルの”材料”を使って作ります。
ぜひ参考にしてみてください。
[用意する道具]
・ステアリン酸
・無塩バター、サラダ油
・蓋を切り取った空き缶またはビーカー
・紙コップ
・割り箸
・軍手
[よりこだわりたいなら]
・アロマオイル(香り付け)
・シリコンモールド
・潤滑油(サラダ油、バターの代わり)
・はかり
・クレヨン(色をつける場合)
ベース製作
パラフィンワックスとステアリン酸を9:1の割合で混合しベースを作る。
ベース材となるパラフィンワックス単体でスケートワックスを作ると、ひび割れやすく脆くて使いづらいものとなってしまいます。
そこでパラフィン90%に対してステアリン酸を10%加えてあげることでひび割れにくくなります。
[ポイント]
市販のキャンドルは、このパラフィンとステアリン酸を混ぜて固めたものでできているのです。
ステアリン酸もキャンドルクラフト用品を扱うショップで手に入ります。
パラフィンとステアリン酸が最初から混合された物も売っているので、もし手に入るならそちらを購入するのがオススメです。↓
マイクロワックスハード混合
硬さを調節するなら、先ほど作った物にマイクロワックスハードも混合。
スケートワックスの使い心地を左右するのができあがったワックスの硬さです。
そこで”マイクロワックスハード”を加える事によりある程度の硬さを調節することができます。
そこまでこだわらないという方はマイクロワックスハードを用意する必要はありません。
ここまでが、スケートワックスのベースとなる部分になります。
潤滑油を加える
潤滑油を加える(バターやサラダ油でもOK!)
ワックスを実際に塗って、グラインドやスライドをしたときの”滑りやすさをアップさせる為の味付け”をします。
オーソドックスなのは、バターやサラダ油など自宅のキッチンにあるものを使う方法ですが、もっとよく滑るワックスを作りたいなら代わりに潤滑油を混ぜます。
パークのセクションなどの金属部分にバター(塩入り)を使ったワックスを塗るとサビを発生させてしまう危険がありますが、潤滑油なら問題ありません。
もともと物質間の摩擦を減らす為の潤滑油なのでスケートワックス作りには合理的な添加剤だと思います。
湯煎をして溶かす
蓋を切り取った空き缶やビーカーなどに、ベースワックス、マイクロワックスハード、潤滑油(またはバターやサラダ油)をすべて投入し湯煎をして溶かす。
水をはった鍋などを火にかけ、その中に空き缶を入れて湯煎します。
湯煎で熱を加えるとワックスから煙が出ます。
※パラフィンなどワックス類の多くは石油由来なので換気をしっかりとし、火の取り扱いにも充分注意してください
クレヨン混合
色付きのスケートワックスにするなら、好きなカラーのクレヨンをカットし少量ずつ入れてしっかりと溶かします。
溶けた状態のワックスは透明感がありますが、固まると白濁したような色になります。
特に色をつけなければ仕上がりはクリームっぽい色になります。
アロマオイル
香り付けをするなら、アロマオイルをいれます。
あまり早い段階でアロマオイルを入れてしまうと、加熱によって香りが揮発してしまうので最後に入れる方が良いでしょう。
僕はよくこちらのサイトで、多数のアロマから5つの香りをチョイスして組み合わせています。
自分だけのオリジナルブレンドの香りを楽しみながら、スケートライフを満喫できます。
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撹拌
割り箸や竹ひごなどでしっかり撹拌する。
溶かした材料がしっかりと混ざり合うように最後に割り箸などで撹拌します。
型入れ
火を止め湯煎していた空き缶を取り出し、型に流し込む
シリコンモールドや紙コップなどに溶かしたワックスを流し込みます。
※空き缶は加熱され非常に熱くなっています。直接触らず、軍手を使うなど火傷に注意しましょう
[ポイント]
溶けたワックスを流し込む容器ですが、熱で変形や溶ける危険のないものなら何でも大丈夫です。
100円ショップの製菓コーナーにあるシリコンモールドなら固まったあとに取り出しやすくオススメですが、紙コップを使っても問題ありません。
Amazonなどでもいろんな種類のモールドが売っているので、ワックスの形にこだわってみても面白いかも!
冷却
ワックスが冷えるまでしばらく放置
ワックスは冷えるとき体積が収縮しようとします。
型の外側から冷えて固まりはじめるのでどうしても真ん中が凹んだような形になってしまいます。
冷蔵庫などで急激に冷やすとこの凹みは大きくなるので、常温で冷ますようにしましょう。
もし、どうしてもこの凹みが気に入らないのであれば、型に流し込むときに少しだけ空き缶にワックスを残しておくといいでしょう。
固まりかけで真ん中が凹みはじめたらそこにワックスを足してあげればある程度凹みを小さくすることができます。
完成
型を触ってみて常温まで冷めたら型から取り出しましょう。
シリコンモールドや紙コップを型にした場合は簡単に取り外せるはずです。
以上がワックスの作り方です。
まとめ
今回は、自作スケートワックスを紹介しました。
ベースに混ぜるマイクロワックスハードや潤滑油(バターやサラダ油)の配合量をかえていろいろ試してみると面白いです。
あとは、実際に現場で使ってみて、柔らか過ぎたり硬すぎたり気に入らなかった場合は再度溶かして作り直すことも可能です。
理想の使い心地のスケートワックスが完成したとき、また再現できるようにレシピを残しておくといいでしょう。
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