皆さんは、スケートボードのNewトリックを習得する際、何を参考にしますか?
周りに上手な人がいれば直接教えて貰えますが、そうでない場合は僕たちが配信しているようなブログや動画のHowToで学ぶ事も多いでしょう。
そんなHowToの中でも、オーリーなどの飛ぶトリックを見ていると、テールヒットやノーズヒットを説明するとき“弾く(はじく)”という表現がよく使われています!
この”弾く”という動作は、僕たちスケーターからするとおなじみのアクションです。
しかし、スケートをしたことがない、またはスケートを始めたばかりの人からすると、ちょっとイメージしづらい表現でもあるでしょう。
そこで今回の記事では、
・スケートボードにおける”弾く”とは何か
・テールを弾くにはどうしたらよいか
・テールの弾き方のチェック方法
こちらにフォーカスしてみたいと思います。
「弾く事のイメージが、いまいちつかない・・・」
「テールを踏めばいいだけじゃないの?」
そんなあなたは、是非こちらの記事を参考にして下さい!
そもそも”弾く”ってなんだろう
弾くという言葉を日常生活で使うとしたら
指で”弾く”
レインコートが水を”弾く”
などがありますよね!
弾くには「はね返る力で打って動かす」や「寄せ付けない・排除する」という意味があるようです。
スケートボードで使われる”弾く”には「はね返る力で打って動かす」の意味が近いでしょうか。
スケートボードの板の部分である”デッキ”は木製の合板でできており、力がかかる事でしなりますが強い反発力も持っています。
その為、強い力で地面に叩きつけられると、この反発力によってデッキは空中に浮きあがろうとします。
このデッキの反発を利用して、スケーターが足元のデッキごと空中に飛び上がるための動作を”弾く”と呼びます。
スケートボードにはオーリーやポップショービットなど、身体と一緒に板が空中に飛び上がるトリックが数多くあります。
それらの多くは
デッキを弾くことによってデッキを空中に浮かせ、空中のデッキを足でコントロールすること
この一連の流れによって、トリックを可能としているのです。
つまり、しっかりとデッキを弾くことができなければ、オーリーをはじめとした飛び上がるトリックの多くは不可能だと言えるでしょう!
テールを”弾く”には
では、肝心のテールを弾くにはどうしたら良いか?という部分を解説します。
テールヒットの直前にしゃがんでため込んだエネルギーを、
「腰から太もも、ひざ、すね、足首、そして足先へと伝達し親指の母指球の一点に集中させテールを打ち抜くイメージ」
でデッキを地面に打ち付けます。
HOW TOを担当しているMattyいわく、「テールヒットの瞬間に着目した時、足、テール、地面の3つが同時に接してはいけない」とのこと。
これが、正しいテールの弾き方ということです。
テールを”叩く”とは違うの?
テールを強く速く打ち付けることで、デッキを空中に浮き上がらせる動作
これは、スケートボード特有のアクションです。
同じ様な表現に、テールを“叩く”という言葉が使われる場合もあります。
しかし、叩くよりももっと強く、速く、鋭く、瞬発的な力の入れ方でデッキを打ちつける感覚を伝えようとするならば、
“踏む”でも”叩く”でもなくやっぱり“弾く”という表現が、スケーターの感覚を表す言葉として1番近いのかもしれません!
テールを”弾く”感覚が分かりにくい理由
「弾くという感覚が、いまいち掴めない」
スケートボードを始めたばかりの多くの方が、感じる事です。
何故、頭では弾くことがイメージ出来るようになっても、実際に出来るようになるには少し時間を要するのか。
理由としては、前述の通り”弾く”動作はスケートボード特有のアクションであり、普通の日常生活の中ではあまりない動作だからです。
そのため、スケートボードビギナーや未経験者がテールを弾く感覚を掴むのには、ある程度時間がかかるのは無理もないことだと思います。
また、デッキごと飛び上がる為にしっかり”弾く”にはそれなりの瞬発力と体幹が必要であり、この筋肉を身につける為には繰り返しオーリーなどを反復練習する必要があります。
(デッキに乗らずに縄跳びをするのもオススメだよ!)
このような理由で、肉体的にも感覚的にも”弾く”事を習得するには(もちろん個人差ありますが)、ある程度時間がかかるものだと理解しておきましょう。
テールの弾き方のチェック
「自分のテールヒットが上手くできてるか、わからない」
そんな方もいると思います。
テールがしっかり弾けているかの確認をする為に、次の動作をやってみましょう!
やり方は、デッキに乗っていない状態でテールを弾いて手でノーズをキャッチ
いわゆる“ピックアップ”の動作です。
このときにテールと地面との接点が支点となってノーズが上がってくるのは、あまり上手にテールが弾けているとは言えません。
うまくテールを弾けていれば、テールは地面を離れてより高い位置でデッキをキャッチすることが出来るはずです。
安定してデッキを浮かせた位置でキャッチできるようになったら、後は自分が乗った状態でも同じようにデッキを弾ければOK!
まとめ:弾きを理解して、トリックをメイク
今回は、スケートボードにおける”弾く”という動作にフォーカスをあててみました。
・スケートボードにおける”弾く”とは何か
・テールを弾くにはどうしたらよいか
・テールの弾き方のチェック方法
大きく分けたこの3ポイントを理解して、デッキの弾き方をマスターしましょう!
それが、オーリーをはじめとした飛び上がる系のトリックの習得に繋がります。
是非、参考にして下さい。
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