ポップショービットとは、デッキのテール部分を弾き空中に浮かせた(ポップさせた)状態で、デッキだけを180°横方向に回転させるトリックです。
スケーターレベル ★★
応用度 3
危険度 2
おしゃれ度 2
パンチ度 2
爽快感 2
ポップショービット解説
地面すれすれにデッキを回転させるのが”ショービット”
に対して、
デッキを空中に弾き上げながらデッキを回転させるのが”ポップショービット”です。
ショービットと区別して“ポップ”と省略して呼ばれることも多いです。
デッキの動きはショービットと似ていますが、テールヒット(テールを弾く)のタイミングや、しっかりとジャンプして体を空中に浮かせる動作など
「オーリーに近い要素」
がプラスされます。
つまり、ショービットとポップショービットは
「似て非なるトリック」
と言えるでしょう。
そのため、必ずしもポップの前にショービットを習得しておく必要はなく、ポップから練習を始めるのも良いと思います。
ちなみに僕は、ポップのほうが先に出来るようになりました。
ポップショービットの原理
デッキのテール部分を強く弾きつつ斜め前に蹴り出し、デッキを垂直方向に浮かせながら横回転を加え、デッキが180°回転したところでキャッチする。
HowTo ショービット
・スタンス
ノーズ足は、ビスの手前で親指の付け根(母指球)がデッキの中心ライン上にくる位置に置く。
テール足は、テール先端、デッキの中心ライン上に母指球がくる位置に置く。
・上体の向き
肩とデッキは平行もしくは軽く進行方向に開きます。(ショービットと一緒)
ポップショービットの動作
1.基本スタンスをとる
2.重心の位置を大きく崩さないように注意しながら腰を落とし、飛び上がる(ジャンプする)ための”ため”を作る。
3.上体から伸び上がる。
4.体がデッキから離れる直前で、テールを斜め前に弾く。
5.弾いた後のテール足を戻し、キャッチの瞬間に備える。
6.飛び上がった体の真下で”180°回転したデッキ”をキャッチする。
7.足を伸ばしながら4輪同時に着地する。
8.膝のクッションを使って着地の衝撃を吸収する。
コツ・ポイント
ポップショービットのコツ・ポイントは、3つあります。
ここを押さえて、ポップショービットをメイクしよう!
テール足のつま先は、テールにかけずに上に置く
素早い動作でデッキを180°回転させる”ショービット”では、テール足のつま先はテールの端に置き、引っ掛けるようにして横方向に回転(しゃくる)させていたと思います。
しかしポップショービットでは、デッキを垂直方向に弾いて浮かせる力が必要となります。
そのためしっかりとテールを弾くことができるように、テール足はテールの上(デッキの中心ライン上に母指球がくる位置)に置きます。
ポップショービットでは、テールは”しゃくる”のではなく“弾く”意識が重要となります。
テールを真下に強く叩く
しゃくることを意識し過ぎると、デッキに余計なフリップ回転(縦回転)がかかってしまいます。
デッキを地面と平行にポップさせるためには、できるだけテール部分を傾けずに垂直に近い角度で弾く必要があります。
高さのあるポップショービットを目指す
ポップショービットは、基本的でシンプルなフラットトリックですが、高さやスタイルが出せるトリックでもあります。
スタイルは一長一短には身に付きませんが、高さは努力次第で身に着けることができます。
組コーンなどの物越え練習を取り入れて、高さのあるポップショービットを目指しましょう。
ポップショービットで物越えをする上でのポイントは、ずばり”タイミング”です。
ポップショービットは、オーリーに比べて跳ね上がったテールが最高点に到達するまでに時間がかかるため、踏切位置を手前に置く必要があります。
もちろんアプローチの速度によっても踏切位置は前後しますが、自分のポップショービットが「どれくらいのタイミングで最高点に達するのか」を繰り返し練習して覚えるようにしましょう。
練習しているけどなかなか上手くいかないと悩んでる方へ
なかなか上達しないと、焦ってしまうこともあるでしょう。
こちらはポップショービットで、よく悩む事のケーススタディになります。
デッキが横(腹側)に飛んでしまう
飛び上がる前のしゃがみ込んだ段階で、すでに体の軸がブレてしまっている可能性があります。
体の軸が大きくブレないように真下に腰を落としてしゃがみ込むようにし、真上に飛び上がる意識を持ちましょう。
また、テールを弾くスピードが遅いと、テールを中心にノーズを振った回転になってしまいます。
これは、デッキが横に飛んでいってしまう原因となります。
縦回転(フリップ回転)が入ってしまう
テールヒット(テールを弾く)時に、デッキが傾いてしまっている可能性があります。
ポップショービットに限ったことではありませんが、テールヒットのタイミングでデッキが傾いてしまっていると、デッキに余計な回転が加わってしまう原因となります。
ノーズ足は、しゃがみ込んだ時にデッキが左右にブレずにバランスを保てる最適なスタンスを見つけましょう。
テール足は、上のコツ・ポイントで書いた通り、真下に向かって弾ける位置(親指の母指球がテールの中心ライン上)に置きましょう。
高さが出ない
ポップショービットで高さを出せずに悩んでいる方は、自分自身の体がちゃんと飛べていないからかもしれません。
また、ポップショービットで高さを出すためには、オーリー同様に強く鋭いテールヒットがとても重要となります。
高さを出すためのポイントは、オーリーと共通しています。
こちらの記事に書いてありますので、是非参考にしてください。
デッキが回りすぎる
ポップショービットは、ショービットのようにテールを”しゃくって回す”のではなく、真下に”弾いて回す”意識を持つようにしましょう。
段階練習として、デッキから降りた状態でテール足だけでテールを弾き180°デッキを回転させる練習をすると”弾いて回す”感覚が掴めるのでオススメです。
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