中華製フルセラミックベアリングを買ってみた!で手に入れた、“フルセラミックベアリング”の性能テスト編です。
ベアリングの表側
ベアリングの裏側
装着してテスト1日目
早速ウィールに装着!
ウィールに装着するとベアリング単体で回転させるより顕著に高回転なのがわかる。
全てのベアリングを組み込み、いざ路上へ!!
悪くない!
いや、むしろ普通に良いベアリングじゃん!!
夜遅かったので初日のテストはアスファルトの路面をプッシュで軽く流した程度でした。
ワンプッシュで進める距離も十分、何よりセラミック特有の乾いた回転音にテンションが上がりました。
8個で3,200円程度とコスパも最高!好感触で大満足でした。
そんな気分で初日のテストは終了しました。
テスト2日目
2日目からは、フルセラベアリングがストリートでの使用に耐えれるかを試験するために連続フルプッシュ&トリックを行い、本格的に耐久テストを開始しました。
初日と変わらぬ高回転、特に異常も見られないので早速フルプッシュでクルージング!
ワンプッシュごとにアスファルトの路面の上を飛ぶような勢いで加速していく。
しばらく連続してフルプッシュでのクルージングをしてみて驚いたことは、“トップスピードの持続性”でした!
これまで様々なスケートボード専用ベアリングを使ってきましたが、どのベアリングとも違うフィーリングです。
ちなみに、この日はスケートするのに問題ない程度の風が吹いていたのですが、止まった状態のデッキが風に押されて永遠に転がっていってしまうので大変でした。笑
INDEPENDENTのBLACKを装着したデッキは、ほとんど風の影響を受けず静止したままだったので違いは歴然でした。
トリックは様々なフラットトリックを行いましたが、問題なし。
特にこのベアリングの恩恵を受けたトリックがマニュアルです。
回転が止まる最後の瞬間まで安定するので、マニュアルが長く滑れる上に、マニュアルから続けてトリックをする時につまずかないためメイク率が上がりました!
テスト2日目も、問題無く大満足で終了しました。
テスト3日目
3日目は、オーリーで60cmのダウンギャップと縦コーンを飛び衝撃試験を行いました。
すでに試験2日目でもバッチバチにフラットトリックをしていたので、試すまでもないと思っていました。
しかし、油断していた僕を乾いた音と共に絶望が襲いました。
ダウンギャップを飛び、調子が良くなったので縦コーンを飛んでいると、、「パリーンッ!」着地と同時にガラスが割れるような音とともに足元に違和感が!!
見覚えのある純白の玉が飛散していくのが見えた瞬間に、状況を理解しました。
「マジかー!!」
ということでこれにて性能テストは強制終了。
最強かと思われたフルセラミックベアリングでしたが、使用3日目にして1つのベアリングのアウターリングがバラバラに砕けて、見事にノックアウトー!笑
テスト結果
フルセラミックベアリングの性能テストをした結果分かったことは、セラミックは、摩耗と熱に強いです。
しかし、スケートボードのハードな衝撃に耐えられるだけの”靭性”がないということでした。
セラミックは簡単に言ってしまえば、お椀やマグカップなどの”焼き物”と近い素材なので、硬く熱にも強いのですが衝撃が加わると簡単に割れてしまうのです。
そのためスケートブランドのセラミックベアリングは、セラミックのボールと金属製のパーツを組み合わせた”ハイブリッドセラミックベアリング”が主流となっています。
最高の回転性能を持ちながら、オイル不要で長期間使用できるという「メンテナンスフリー」が売りのセラミックベアリング。
今後がとても楽しだったのですが、残念な結果になってしまいました。
しかし、フルセラミックベアリングがスケートボードに適していないことが実証されたので、これはこれで新たな発見でした。笑
以上が中国の大手通販サイト「aliexpress」で購入した、1個約300円のフルセラミックベアリングのテスト結果と考察でした。
おまけ
1つのフルセラミックベアリングは、完全に砕けてしまいボールも2つが行方不明になってしまいました。
しかし生き残った他のベアリングからセラミックのボールを取り出し、金属製のインナー・アウターリングと組み合わせて「ハイブリッドセラミックベアリングとして」再利用しています。笑
コメント