みなさん、スケートツールはちゃんと持っていますか?
スケートツールは、スケボーのセットアップやメンテナンス時に必要な工具が一つになっている必須アイテムになります。
しっかり常備しておきましょう!
ところでそんなスケートツール。
種類にもよりますが、真ん中にこのような穴が空いている物があります。
この穴、何のためについているかご存知ですか?
当ブログをご愛読してくださっている方は、最近スケボーを始めた方も多くいらっしゃると思います。
この穴は、最初の頃は出番も多くない為、ピンと来る方も少ないのではないでしょうか?
(実際に、僕たちHIGHVOLTAGE SKATEBOARDINGの初心者スケーターのゆーた君も知らなかったみたいです。)
この穴は「ネジ切りダイス」といいます。
結構便利なので、今回はネジ切りダイスの使い方とコツを紹介していきます。
ネジ切りダイスは、ネジ山を復活させる助っ人
まずは、ネジ切りダイスを使う場面はどんな時か。
スケボーにはフリップ系と言って、デッキを表裏に回転させるトリックがあります。
フリップ系のトリックをやっていると、意図せずデッキ側面に乗ってしまう事があるんです。
(狙って側面でキャッチするプリモなんてトリックもありますが)
そこでデッキの側面が地面に打ち付けられるので、アクスルシャフトやナットはダメージを受けて消耗していってしまいます。
その後のメンテナンスでナットを交換しようと思ったけど、アクスルシャフトのネジ山が潰れていてナットが入らない!
なんて事が起こったりするんです。
そんな時!
“ネジ切りダイス”があれば、潰れたネジ山を復活させることができるんです!
ネジ切りダイスは、ネジ径にあった棒材に新しくネジ山を切る事ができる道具です。
スケートボードのメンテナンスでは、潰れたネジ山を直す”さらう”という使い方がメインとなります。
ネジ切りダイスの使い方
それでは実際にダイスを使うときの手順になります
1.トラックからアクスルナットを外しウィール&ベアリングを外す
※ネジ山がかなり潰れてしまっている場合、アクスルナットを外すのが固い場合がありますが、力ずくで回して外して下さい笑
2.デッキからトラックを外す
デッキから外さなくてもそのままネジ切りできそうですが、スケートツールに組み込まれているダイスの場合、ツールの長い部分がデッキに干渉してしまい、シャフトに対してしっかり垂直に当てた状態で回せない事があります。
ツールが斜めに当たった状態で無理やりダイスを回してしまうと、斜めに新しくネジ山を切ってしまう事になるので、アクスルシャフトのネジ山がぐちゃぐちゃになってしまいます!
一度間違えてネジ山を切ってしまうともう元に戻すことはできません。
デッキに干渉せずしっかりとダイスが回せるように、トラックは外してしまうのが失敗しないコツです。
3. アクスルシャフトに対して垂直に当ててダイスを回す
ではさっそくダイスを使ってネジ山をさらっていくのですが、ここでまたポイントです!
ネジを切るダイスの刃の部分とシャフトのネジ山の部分に、オイルをさしてあげましょう!
この時使うオイルはなんでもOK!
僕は、ベアリングオイルをさしています。
ダイスの刃は意外と繊細で、強い負担をかけるとあっさり欠けることも!
オイルで潤滑してあげる事でダイスが欠けずらくなり、長く使うことができますよ!
オイルをさしたらシャフトにダイスを垂直に当て、時計回りに回してネジ山をさらいます。
この時、元々のシャフトのネジ山に沿ってダイスが入るので、そこまで力は要らないはず。
あまりに固い場合はネジ山でない場所にネジを切ってる可能性があるので、無理やり回さず、シャフトのネジ山の切れ始めからダイスが入る位置を探りましょう
ダイスの刃が欠けないように、ネジ山をさらうときはゆっくり少しずつ回してください
4. 切りくずを除去してデッキを組んで終了
ネジ山が切り終わると、シャフトとダイスの刃の両方に切りくずが付着しています。
このままだとアクスルナットを入れるときに切りくずを噛んでしまうので、ティッシュなどで拭きとっておきます。
自分はパーツクリーナーを使って手っ取り早くシャフトとダイスを掃除してしまうのですが…
パーツクリーナーを使うと脱脂状態になり、金属はすぐ錆びてしまいますので注意が必要です!
そのためパーツクリーナーを使った場合、シャフトとダイスの刃に先程使ったオイルを薄く塗って錆を防いであげましょう!
これで、ダイスを使ったネジ切り作業は終わりです
あとはデッキを組んで完成となります。
定期的なメンテナンスで、切り直しをしてあげよう
今回ネジ切りのやり方を説明してみましたが、ネジ切り自体そこまで難しい作業ではないのがわかると思います。
しかし!
あまりにネジ山が潰れてしまっている場合、ネジの切り始めが見つからず苦戦する事もあります。
そんな状態にならないように、トラックを外したタイミングなど定期的に切り直しをしてあげるようにしましょう。
コメント