スケートボードのパーツはどれも消耗品です。
壊れて使えなくなってしまったら交換すべきなのは言うまでもないことです。
しかし、
・ベアリングがバラバラになるまで
・ウィールがベアリングと同じくらいの大きさになるまで
こんなになるまで使用していては危険極まりないですし、トリックだって上達するはずがありません。
では、実際にパーツを使用する中でどのような変化が起きるのか、また具体的にどのような症状が発生したら交換すべきなのかを解説していきます。
ウィールの交換について
ウィールは、乗り心地やトリックのしやすさを左右する非常に大切なパーツですが、初心者の方には交換時期がわかりにくいパーツでもあります。
いつも路面の綺麗なコンクリートパークや、室内パークなどでスケートしていれば消耗度合いは低いですが、屋外のアスファルト路面でスケートをしていると早く消耗します。
ウィールに起きる変化
新品のウィールは綺麗な円形ですが、使用している間に様々な変化が現れます。
・パンクする
・フラットポイントができる
径が小さくなる
ウィールを長時間使用していると、路面との摩擦によって、少しずつですが直径が小さくなっていきます。
小さくなっても滑走できなくなることはありませんが、直径が小さくなるにしたがって、
トップスピードが遅くなり、路面の凹凸の影響を受けやすくなります。
また、ウィールのシェイプ(形状)が変わってしまうので、地面との接地面積も変わってしまいます。
パンクする
スケートボードのウィールでは、ウィール表面が「えぐられて欠けてしまう」「偏って削れてしまう」状態の事を”パンク”と呼びます。
ウィールの耐久性を越える摩擦がかかることで、ウィール表面が部分的にえぐられてしまいパンクしてしまいます。
アスファルトのような凹凸の多い路面では特に発生しやすい症状なので、近所の公園や駐車場などのアスファルト路面で滑ることの多いスケーターには悩ましい問題です。
フラットポイントができる
フラットポイント(フラットスポットともいう)は、ウィール表面が路面との摩擦によって一部分が平らに削れてしまう症状のことを指します。
通常、進行方向に向かって真っ直ぐ滑走していればこのフラットポイントは発生しないのですが、パワースライドやドライブといったウィールを進行方向に向かって直角に滑らせる動作では、ウィールに大きな摩擦や負担がかかり平らに削れてしまうことがあります。
フラットポイントができてしまうと、ウィールが路面に対して均等に接地しないためカタカタと異音がするだけでなく乗り心地にも悪影響があります。
凹凸の多い荒れた路面では気にならない程度のフラットポイントでも、コンクリートパークや室内パークなどの綺麗な路面では症状が顕著に現れます。
交換時期の目安
ウィールの交換時期についてはかなり個人差があると思います。
もちろん正解というのはありませんが、僕の個人的な見解でいえばパンクやフラットポイントよりも、径が小さくなってしまって交換する場合が1番多いです。
では、どのくらい小さくなったら交換すべきなのでしょうか?
個人的には直径5mmくらいが限界だと感じています。
5mmというと小さな変化のように思いますが、僕がストリート用に購入するウィールサイズが52mm。
5mm小さくなると47mmです。47mmなんてよほど物好きな方しか買わないサイズです。
また、5mmが限界だと考える1番の理由としては、買い替えた時のサイズのギャップが大きくなってしまうからです。
もちろん数日滑れば慣れてきますが、慣れるまではデッキの高さが変わってしまうので、テールヒットのタイミングがずれたりと違和感があります。
新品のウィールに付け替えて調子が悪くなるのが嫌な方は予算の許す限りこまめに買い替えるほうがよいでしょう。
パンクやフラットポイントに関しては、日頃どのような路面でスケートすることが多いのかで変わると思います。
僕は基本的にアスファルト路面でスケートすることが多いので、ウィールのパンクによる凹凸はあまり気になりませんが、それでも明らかに違和感を感じるようなフラットポイントができてしまったら諦めて買い替えることになります。
まとめ
スピットファイアのF4や、ボーンズのSTFのように、耐摩耗性に優れた高品質ウレタンという素材を使用したウィールが人気です。
しかし、必ずしもこれらのウィールがパンクしないかというとそうでもありません。
僕自身もアスファルト路面でスケートすることがほとんどなので、高品質ウレタン製のウィールを使用していますが、ウレタン樹脂の変質によるせいか長期間使用しているとパンクやフラットポイントは発生してしまいます。
フラットポイントのあるウィールをコンクリートパークや室内パークで使用すると、想像以上に大きな異音がして恥ずかしかったりするので注意が必要です。
目に見えて消耗が感じられるデッキと違い、ウィールは正直、買い替え時期がわかりにくいパーツです。
しかしスケートをすればするほど徐々ににですが確実に消耗していくパーツであることは間違いありません。
トリックの習得に行き詰まった時、ちょっと気分を変えたい時、ウィールを新調してみてはどうでしょうか。
もしかするとフィーリングの変化が新しいトリックの習得のきっかけになったり、あなたのスケートライフをより快適なものにしてくれるかもしれませんよ
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