トラック
トラックはスケートボードの乗り心地を左右する非常に重要なパーツで、他のパーツと比べても複雑な構造をしています。
ボードを支える骨組みとして、金属製でタフな作りになっているのでちょっとやそっとじゃ壊れることはありません。
買い替えの頻度はそれほど多くありませんが、衝撃を受け続けると傷んでくるので当然メンテナンスも必要となってきます。
また、部品を付け替えることで劇的に乗り心地が変わるので、自分流にカスタムするのもオススメです。
ここではトラックを構成するパーツについて解説するのでトラックのメンテナンスの参考にしてください。
トラックを構成するパーツ
- ベースプレート、ピボットブッシュ
- キングピン
- キングピンナット
- ハンガー
- ブッシュ(トップブッシュ・ボトムブッシュ)
- アクスル(シャフト・車軸)、アスクルナット
- ワッシャー
- スピードリング
ベースプレート、ピボットブッシュ
ベースプレートとは、トラックの基盤となっているパーツで、トラック全体の可動部を支えるパーツです。
デッキとトラックをビス(ボルト)で固定するための、4つの穴が開けられています。また、これから説明する“ハンガー”の突起部分を収めるピボットブッシュというパーツが、ベースプレートには入ります。
プラスチック製なので潰れたりすり減ったりします。
そうなるとトラックの可動性も悪くなってしまうので、交換するなどのメンテナンスが必要になります。
キングピン・キングピンナット
キングピンとは、ハンガーとベースプレートを挟み込んで固定するボルトのことを指します。
キングピンナットの締め具合により、トラックの可動域の調節が可能となっています。
ハンガー
ハンガーとは、トラックのアクスル(シャフト・車軸)部分を覆うように盛られた金属部分を指します。
スケートボードには、このハンガーの部分を縁石やレール等に押し当てて滑る”グラインド”というトリックがあります。
そのため、ハンガー部分がすり減って破損する場合もあります。
ブッシュ
ブッシュはスケートボードのターン性をコントロールする関節のようなパーツです。
ベースプレートとハンガーの間にキングピンで挟み込むようにして取り付けます。
簡単に交換ができるので、ターン性能を自分用にカスタマイズすることができます。
一般的にポリウレタンという素材で作られていて、好みの硬さを選ぶことができます。
使用期間が長いとゴムの材質上劣化して、ひびが入ることもあります。
そうなった際には個別に販売されているので、交換しましょう。
アクスル(シャフト・車軸) 、アスクルナット
ハンガーの左右に突き出している車軸の部分。
ウィール(車輪)とベアリングを取り付けるための部分。
両端にネジが切ってあり、アクスルナットを締めて固定する。
アスクルナットを締める際は、締め方が緩いとウィールのぐらつき、きついとウィールの回転の妨げに繋がります。
調整をする際はウィールがぐらつかず、良く回転するような締め加減にするよう意識しましょう!
ワッシャー
ブッシュを挟むようにして取り付けるお皿のような形をしたパーツ。
ブッシュが潰れないように抑えるため、ブッシュの持つ反発を利用でき、保護にもなる。
スピードリング
ハンガーとアクスルナットがベアリングと密着することを防ぎ、摩擦抵抗を軽減する小さなワッシャー。
トラックの高さ
トラックの高さにはHIとLOWの2種類があります。
文字通りHIだと地面とデッキの距離が高くなり、LOWだと低くなります。
その為オーリー(リンク:HowToオーリー)の高さはHIの方が出やすくなりますが、デッキを蹴る力も必要になってきます。
ただ、その差も微妙で、ブランドによって高さの基準が異なります。
トラック選びの目安にはなりますが、初心者の方はお店でスケボーを買うことができるならば、乗った感覚でいいものを選ぶという気持ちでOKです!
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