スケートボードの人が乗る板の部分である「デッキ」
・地面との反発を利用して飛びあがり、トリックをする
など、スケートボードにおいて重要な役割を担っています。
その為、自分に合ったデッキを選択すると、ベストなパフォーマンスを引き出す手助けとなってくれます。
しかし、デッキには様々なブランドやシェイプ(太さや反り具合)の物があり、自分に合っていないデッキを選んでしまうと…
「練習しているのに、全然上手くならないんですけどー!!」
「デッキ変えたら形が全然違う!下手になっちまったよー!!」
なんてことにも…
使うデッキによって、乗り心地が大きく変わってしまうという事なのです。
その為スケートボードにおいて、デッキ選び、ひいてはデッキの構造や各部名称を覚えておくことは、非常に重要です。
という訳で今回の記事では、「ストリートボード」で使われるデッキの
・デッキの構造(各部名称)
・デッキのサイズ
・デッキのメンテナンス
を解説します。
「デッキを選ぶ」
「補修する」
「オリジナルのデザインをする」
このようなタイミングに、是非参考にしてください!
デッキとは
デッキとは、スケートボードの乗り心地やトリックの感覚などの技術を支える「スケボーの顔」です。
グラフィック
ノーズ(フロント) とテール(リア)
コンケーブ
キック
ホイールベース(トラック間)
+デッキテープ
ストリートボードのデッキにおいては、素材は木製。
その木製の板を、7~8枚プレス(圧着)することで形成しています。
地面に打ち付けられる事が多いので、消耗も激しいパーツになります。
「たかが木の板じゃん」
と思いがちですが、サイズやシェイプ(形状)によって、トリック時のニュアンスがかなり変わってきます。
その為、自分に合ったデッキに出会う事は、スケーターの永遠の課題とも言えるのです。
では、各部名称と役割を一つ一つ見ていきましょう!
グラフィック
まずは、グラフィックについてです。
デッキのグラフィックとは、デッキの裏面(地面側)に施されたイラストのことを指します。
・アート作品のように芸術的なもの
・過激でエキセントリックなもの
など見る人を惹きつける魅力的なものがたくさんあり、ブランドやデザイナーのこだわりを感じ取ることができます。
まさに”デッキの顔”とも言える部分であり、スケーターの個性が光るところです!
ブランクデッキ
また、「ブランクデッキ」と呼ばれる、グラフィックが印刷されていないデッキも販売されています。
ブランクデッキはグラフィックがあるデッキに比べて安い為、ガンガン滑ってデッキの消耗が激しいスケーターにとっては、非常にメリットがあります。
しかしながら
「デッキにデザインが無いと、味気ないじゃん!」
そんなデメリットを感じる方もいるでしょう!
「世界に一つだけのオリジナルデッキ」
を簡単に作ることが出来ますよ!
ノーズとテール
次は、ノーズとテールについてです。
・テールは英語で”しっぽ”を意味しており、デッキのリア(後ろ)部分
を指します。
通常ノーズとテールには微妙に長さや角度に差があり、トリックをするために効率の良い形状になっています。
また、トリックを行う時の足の位置(スタンス)の場合、前の足を「ノーズ足」、後ろの足を「テール足」と呼びます。
トリックHowToでもしばしば出てきますので、覚えておきましょう!
【デッキのノーズテールの見分け方】
デッキの前後の見分け方はとっても簡単です。
ノーズの方が角度が強くなっているデッキが多いので、慣れると乗っただけで判断ができるようになります。
コンケーブ
次は、コンケーブについてです。
コンケーブとは、デッキを縦方向に見た時の左右の湾曲のことを指します。
コンケーブの強さは「複雑なトリック」を行うようになると、非常に重要となります。
一般的に、コンケーブが強くなると反り返った部分に足が引っ掛かけやすくなるため、フリップ (縦方向の)回転がしやすくなります。
しかし、コンケーブが強くなるとデッキのフラット(平らな)部分が減るため、窮屈に感じる場合があります。
初心者の方にはコンケーブのあまり強くない、フラットに近いデッキのほうが安定感があって使いやすいです。
キック
次は、キックについてです。
キックとは、デッキの前後の反り上がった部分のことを指します。
ストリートボードでは、ほとんどのトリックで“テール部分を弾いて飛び上がる”という動作が必要になります。
このとき文字通り地面を”キックする(蹴り上げる)動作”で、この反りが必要となります。
このキックの強さ(角度が急さ)には、メリットとデメリットがあります。
キックにはこのような特徴がある為、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
トラックには、「HI」と「LOW」という2種類の高さがあり、以下の特徴があります。
・HIのトラックは、デッキを蹴るエネルギーが必要だが、高く飛べる。
・LOWのトラックは、その逆。
ホイールベース
次は、ホイールベースについてです。
ホイールベースとは、デッキにトラックを取り付けるために開けられた穴の“ノーズ側からテール側までの間隔”のことを指します。
一般的に、この間隔が広いほど直進性が高く、狭いほどターン性が増します。
ですが、組み合わせるトラックの性能の影響のほうが大きいので、そこまで気にする必要はありません。
そのため、ショップでもホイールベースについての情報は記載されていないことが多いです。
いつか自分でスケボーを組み立てる(セットアップ)ことになった時の「知識」として覚えておきましょう。
+デッキテープ
最後に、デッキの名称では無いですがデッキテープについてもご紹介します。
デッキテープとは、デッキの表面に貼るやすり状のシートの事を指します。
デッキテープは、デッキとスケートシューズの滑り止めとして機能しています。
このような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
「ペニー」と「ストリートボード」の一番の差は、『トリック』です。
ペニーは滑る事(クルージング)を目的としたボードですが、ストリートボードはトリックを行う事が多いです。
・滑りながら飛ぶ
・デッキを回す
などなど、様々な事を行います。
その際にスケートシューズで、デッキを蹴ったり擦ったりします。
そこで、このデッキシートが「滑り止め」の役割を担うのです。
その為、デッキと同様消耗が激しいパーツと言えます。
デッキテープの価格は”1枚1,500円前後”の為、コストパフォーマンスを考える事も大切です
また、オリジナリティを出す為に、
デッキテープ自体にデザインがあるものや
貼り方を工夫する事で楽しむことが出来ます。
デッキサイズ
続いては、デッキのサイズについてです。
ストリートボードのデッキサイズは、デッキ横幅の太さを表していて、一般的に7.5インチ~8.25インチが多いです。
(1インチ2.54㎝)
サイズが大きくなるにつれて安定感が増しますが、重くなるためトリックをするのに大きな力が必要になります。
サイズが小さくなると軽い力でトリックができますが、そのぶん不安定になります。
最近では、ジャパンブランドのデッキも増えてきましたが、日本ではまだまだアメリカからの輸入品デッキに頼っているのが現状です。
そのため、アメリカスケートシーンの流行の影響が大きく、現在はショップでも8.0インチ以上の“太めのデッキ”が多くラインナップされています。
メンテナンス
最後に、メンテナンスの話です。
木製であるデッキは、スケートをするたびにコンクリートに打ち付けられる為、非常に消耗が激しいです。
特に消耗する場所は、「テール」の部分です。
オーリーからブレーキまで、ありとあらゆるトリックで削れていきます。
その為デッキのメンテナンスというのは、テール部分に”パテ”を盛って、テールの消耗を復活させる方法になります。
これを行う事で、デッキの買い替え頻度が落ち着き、コスパがアップするのです。
そうはいっても、これは付け焼刃的な方法な為、タイミングを計ってデッキを交換する事がベストになります。
まとめ
今回の記事では
・デッキの構造(各部名称)
・デッキのサイズ
・デッキのメンテナンス
を解説しました。
・グラフィック
・ノーズ(フロント) とテール(リア)
・コンケーブ
・キック
・ホイールベース(トラック間)
+デッキテープ
このような名称(構造)になっています。
デッキのサイズは、一般的に7.5インチ~8.25インチが多く
→安定感が増しますが、重くなるためトリックをするのに大きな力が必要
・サイズが小さい
→軽い力でトリックができますが、そのぶん不安定になる。
このような特徴があります。
まとめると、デッキの基礎知識としてはこのような内容になります!
デッキはスケートボードにおいて、かなり重要なパーツです。
しかしながら木製の為、湿気により「ツイスト(ねじれ)」してしまうなどの事も起こります。
是非とも購入の際は、当ブログを参考にして見て下さい!
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